先日「石の微笑」を一緒に観た友人が「マジメルって『年下のひと』でビノシュと共演して、私生活でも子供作ってるんだよね〜」という話を聞いて、そうだったのかぁ〜と、早速観てみることに。
フランスの女流作家でフェミニストとしても有名なジョルジュ・サンド(1804年〜1876年)と詩人アルフレッド・ド・ミュッセの愛と葛藤の恋愛ドラマ。
ジョルジュ・サンドと言えば「男装の麗人」とか、ショパンとの恋愛話くらいしか知らないし、フランス・ロマン主義と言われてもねー・・なので、なんかピンとくるものがなく。。(涙)
ところで、この映画のタイトルとなっている「年下のひと」。そう、彼らは6つ歳の差のカップルでした。
ジュルジュ・サンド(ジュリエット・ビノシュ)は、無分別なミュッセ(ブノワ・マジメル)に対して母のような大きな愛情で献身的に支えますが、ミュッセは当初母親にサンドと付き合うのを反対され、「10歳も年上なのよ!(正確には6歳ですが)」となじられます。
今 では法的に結婚せず子供を持つ「事実婚」がフツーだったり(今やすっかりセレブになったゴクミも、まだアレジと正式には結婚してないですよね!?)、親子 ほどの年齢差カップルもいたり(作家マルグリット・デュラスと恋人ヤン・アンドレアの年齢差は38歳!)、大統領自らが愛人がいたと告白したり、また大統 領の奥さんが他の男と駆け落ちしたことがあったりと、恋愛方面では相当リベラルなイメージのおフランスですが、19世紀当時はそれなりに保守的な気質だっ たんですねー。
ところで、うさうさはアヒル氏より4つ年上です。
まず韓国人と結婚するに際して、これはとてつもなく大きな障害になりました。。所謂「姉さん女房」は日本では「金の草蛙を履いても探せ!」と言われますが、韓国では絶対に有り得ないこと!
儒教の精神が強い韓国で年上妻なんて、他人には恥ずかしくてとても言えないらしく、しぶしぶ結婚を認めたアヒル氏のお母さんも、知り合いに「嫁は息子と同い歳です」と紹介していました(笑)
で も実は同い年もあまり良しとはされず、実際のところは「年下妻」がベスト!ここで難しいのは、かと言って10歳年下もダメ!(日本だったら「上手いこと やったなぁ〜、あいつ」と、未婚男性陣に羨ましがられるのにね、笑)。あまり にも年齢が離れすぎててもダメなので、結局のところ2〜4歳の差という限りなく狭い範囲になってしまう。。
その点においては韓国はまさに19世紀のフランスのままかもしれません(笑)
先日会ったアヒル氏の幼馴染みご夫婦も大学の同級生同士だと伺ったので、「よく結婚に反対されませんでしたね?」と聞いたら、「私はそういう考え方が嫌いなんです!」と、若い人らしい答えが返って来ました。
最近でこそ年上の彼女をドラマ化したものが人気を博したりして、さすがに韓国でも同い歳同士での結婚、あるいは年上妻も多少は認められるようにはなってはいますが、それは若者の間でのこと。まだまだハードルは高そうです。
時代を経て価値観が大きく変わったフランス(日本を含め、他の外国もそうですが・・)。韓国は頑なに儒教に基づく価値観を守り続けていますが、あと100年もしたら果たして変わるのでしょうか?・・ってその頃には生きていないので、どーでもいーのですが(笑)
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「年下のひと」1999年/フランス
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:ジュリエット・ビノシュ、
ブノワ・マジメル
うさ評:★★☆☆☆
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