2007年4月25日

映画:The Queen

うさ評:★★★☆☆

水曜レディースデイとあり、急遽映画鑑賞に出掛けたうさうさ。

鑑賞したのは「The Queen」。

この映画でエリザベス女王役を演じたヘレン・ミレンは本年度アカデミー主演女優賞を受賞。
ダイアナ元皇太子妃が不慮の死を遂げた1997年8月。その時のイギリス王室の舞台裏(あくまでもフィクション)を、当時のドキュメンタリー映像を交えて描いた作品。

う さうさがロンドンにいた頃からダイアナとチャールズ皇太子の不仲説が浮上し、メディアではそのゴシップで持ち切りだった日々。そしてロンドンから帰国し たのが97年6月。その2ヶ月後に起こったダイアナの事故死。その当時の様子を肌感覚で知っているうさうさには非常に興味深い映画でした。

で も正直こういう実在の人(しかもまだ現役で生きてるし)を扱う映画って、まず本人と似てないと、それだけでも感情移入が出来ないものなので、最初はとて も懐疑的だったのですが、いや〜、どの登場人物も特徴を良く捉えており、その点だけでもとてもいい出来だったと思います。

もちろん完全にソックリさんではないのですが、顔の表情、言葉のアクセント(各階級によってアクセントが全然違うBritsh Englishの中で、これはかなり重要なポイント)、しぐさ、雰囲気など、これらを演技力で見事にカバーしております。

女王役のヘレン・ミレンは勿論のこと、私的には、Queen Mother(皇太后)やエリザベス女王のご主人であるフィリップ殿下もなかなかクリソツだったし、評判通りの特徴が出ていたと思いました(って、知り合いじゃないけど、笑)。

ダ イアナの死の真相云々についての映画ではないし、今更ダイアナについてどうこう言うつもりもありませんが、ダイアナも女王も一人の人間、女性であり、お互 いが遠く掛け離れた世界で生きていたんだと言うこと。そして女王は「王室」という世界で生きてかなければならないということ。それは自らが選ん だ道ではなく、さらにその世界はダイアナが強く望んだ「自分」を無にしなければならない場所だったということから見ても、ダイアナは間違った世界へ来てし まった不幸な人であり、ある意味、女王も彼女の犠牲者であったと思います。

まぁ、そんなワケで特にコレと言って驚くような発見がある映画でもないので、たぶんイギリスに興味がない人にはまったく面白くも何ともない映画だとは思いますが、イギリスや王室にチョット触れるのには良いんじゃないでしょうか。。(笑)

しかしまぁ、ジョン・F・ケネディが大統領になった時のアメリカのように、当時は「若き指導者」として英国人たちに熱狂的に迎えられたトニー・ブレア首相の現在の凋落っぷりも感慨深いものがありましたね〜(笑)

2 件のコメント:

morimori さんのコメント...

いやあ。相変わらず精力的に文化活動をされているようで…。頭が下がります。でも羨ましいなあ。「クィーン」は私も是非観たいと思っていた作品。同じくイギリス好きな友人と共に行く予定。観たらまた感想をアップするね~。

吉村うさうさ さんのコメント...

お久しぶり〜♪コメント、ありがとう!!「クィーン」で久しぶりにBritish Englishに酔いました(笑)やっぱりいいよね〜、イギリス☆morimoriの感想楽しみにしてま〜す!