うさ評:★★★★★(満点♪)
映画好きの友人Mが大絶賛していた「善き人のためのソナタ」。本年度の「アカデミー外国語映画賞」受賞作品でもあるのですが、「ぜひ観て!」とレコメンドされたのでシネマライズ@渋谷へ観に行って来ました!
冷戦時代の東ベルリンを舞台にした一言で言えば「人間愛の物語」。あらすじはネタバレしてしまうので、友人Mのブログをご参照ください☆
国家、権力、裏切り、密告、監視、盗聴・・当時の東独の「監視国家」の実情が恐ろしいほど淡々と描かれています。ホンノ20数年前のお話。今の若い人にはきっと信じられないことばかりじゃないでしょうか。(・・って、うさうさも一応まだ30代だけど、笑)
場所は違いますが、同じ体制下のソ連で育ったうさうさには、いつも身近にあった世界。そのせいか、劇中に出てくる東独の殺伐とした風景や、全ての装飾や贅沢を排した登場人物たちのアパートの部屋など、懐かしい匂いがして感動率さらにUP!「うさうさの原風景」で記述しましたが、うさうさが育った風景にとても良く似ていて郷愁の念に駆られました。
映画の内容は友人がオススメしてくれたように、とても感動的で胸にジ〜ンと来ること間違いなし!
前半は淡々と進むのでちょっとシンドイかもしれませんが(特に冷戦時代の社会主義国についての知識がないとピンとこないコトも!?)、後半は一体どうなってしまうのか、ハラハラドキドキ。最後に国家保安局(シュタージ)の局員である主人公の男が取った行動とは!
誰もが同じ感想を抱くと思うのですが、最後の最後で見せる主人公の微かだけどチョット誇らしげな顔(でも無表情なんだけどね、笑)が本当に印象的!
裏切りや密告が蔓延していた東独。でも「善人」によって救われた人たち。人間はどんな時代やどんな状況下であっても「善人」となり得るのだと思うと、少し救われますよね。。きっと「彼」だけではなかったと思います。だからこそあんなに巨大な権力が倒れるのですから。
1つだけ残念だったことは、韓国映画を観すぎているせいか、終盤起こるある「出来事」については「ドイツ映画よ、お前もか!」というキブンになってしまったこと(笑)いや、韓国映画を観ていなければ、普通に受け入れられたんですけどね・・(悲)
0 件のコメント:
コメントを投稿