お腹もいっぱいになったところで、早速「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」@Bunkamuraへ。
若干36歳という若さで死んだモディリアーニ。その彼のミューズであり、妻であったジャンヌを軸に構成された作品展。
妻ジャンヌもまた絵画の志しを持った画学生時代にモディリアーニと知り合い、彼と交わるにつれ、その才能を開花して行った一人のアーティストでした。
モディリアーニの死の2日後、お腹に彼の子供を宿しながらも後追い自殺したというイメージしかなかったうさうさ。
幼い頃から病魔に冒され、刹那的に生きていたモディリアーニ。彼の作風がチョット変わった時期がありました。
妻ジャンヌと幸せな生活を送ったニース時代。
あの独特の目の中に瞳を描かない手法(全部が全部ではありませんが・・)。ともすると日本の「能面」のような無表情な顔。でも瞳がなくてもモデルの内面を描き出す(抉り出す)表現力。
それが、ニース時代にはガラリと変わり、淡い色彩にしっかり描かれた瞳に穏やかで柔らかい表情の妻ジャンヌの肖像画がありました。
その後パリに戻り、死の間際に描かれた肖像画たちは、再び彼特有の鋭さを増し、破滅へと向かう自分を悟るかのような緊迫感が漂っています。
うさうさ的にはニースでの緩い(?)作風より、晩年の作品の方が断然好きですね。
ゲー ジツ家って、やっぱり自分を極限の状態に置いてこそ、究極の作品が出来上がるんでしょうか?
早くから名声を得て、長生きしたルノワールの晩年の絵の緩いこと、緩いこと(笑)。生前に1枚しか自分の絵が売れず、頭がおかしくなったゴッホ然り、崖っぷちに立ったゲージツ家は本当にすごい作品を残していますよね。
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