2007年4月24日

ashes and snow 展

前回に引き続き、とても印象に残るゲージツ鑑賞をして来ました。

現在お台場で開催されている、グレゴリー・コルベール作品展「ashes and snow」。この作品展は専用の可動式美術館「ノマディック美術館」を会場にして、全世界を巡回中。ベニス、ニューヨーク、サンタモニカを経て、この度東京へ来たというワケです。

会場には大型写真と映像(ショートフィルム)が公開されています。写真も映像も全てセピア色で、自然と動物と人間がテーマ。
しかし最も驚く点は、これらの作品全てが合成・加工されたモノではないというコト!(実際に観てみないとこの凄さは分かりません!)



まず「可動式美術館」という言葉に興味を持ったうさうさ。

鉄製貨物のコンテナとリサイクル可能な材料で組み立てられた会場。それだけでもナントモ不思議な美術館です。






こんなカンジにコンテナが積み上げられて作られているんです。これ自体もこの作品展の一部。

そしてこの美術館を設計した建築家は坂茂(ばん しげる)という日本人だそうです。





写真や映像のセピア色がなんともいいんです!カラーなんかより、もっとずっと生々しく、動物や人間の生命感溢れる質感を出しています。

そしてやはりこの「ノマディック美術館」という空間も凄い!
天井高く積み上げられたコンテナは何本もの大きな柱で支えられており、うさうさはその幻想的な雰囲気に、エジプトのホルス神殿(*)の回廊で感じた神々しさと同じ印象を受けました。

くだけて言うと、「あっち側の世界」というカンジ(笑)

鑑賞する人たちが自由にイメージをふくらませられるようにと、一切の解説を付けなかったそうですが、これは正しい選択だったと思います。

ちょっと一種宗教チックでメディテーション系漂うこの作品展。1900円(前売り1800円)というバカ高さも、会場に流れている60分の映像と9本のショートフィルム2本を観ると思えば高くは感じないでしょう。。(たぶん・・笑)

一見の価値は絶対にありますが、ひとつ難を言えば、会場がやたら寒いので天気が良い日を選ぶか、もしくは暖かくしてお出掛けください(笑)


*ホルス(エドフ)神殿・・・エジプトでカルナック神殿に次いで2番目に大きな
              神殿であり、最も美しい神殿と言われています。

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