2007年9月29日

海辺の美術館

残暑が厳しい昨日(最高気温32度!)とは打って変わり、本日は小雨が降ったり止んだりの肌寒〜い1日となりました。。
そんな中、アヒル氏の会社の方のお家@鎌倉まで行って参りました!

まずは、すでに半ご隠居生活のようなI氏(笑)の車で葉山までドライブ〜♪
向かう先は葉山にある神奈川県立近代美術館(葉山館)。相模湾を臨むステキな美術館で開催中のイリヤ・カバコフ展「世界図鑑〜絵本と原画」を鑑賞しに行って来ました。

イリヤ・カバコフは旧ソ連ウクライナ生まれのアーティストで、現在はNYを拠点に活動する世界で最も重要な前衛的な現代画家の1人ですが、旧ソ連時代の共産主義体制下では絵本画家として生計を立ててました。今回は旧ソ連時代に描いた挿絵などの絵本画約1000点を展示。

いや〜、ヘンリー・ダーガーのように、繊細かつ色鮮やかな色彩と、絵本の挿絵とは思えないほど完成度の高いデザイン画に驚かされました!
幼児向けの本と言ってもプロパガンダ的要素が強い内容のモノが多いのですが、そんなカチカチの内容なのに、挿絵はポップで可愛らしく、解説がなければそんな面白くない内容には思えないほど子供心だけでなく、大人心もくすぐる芸術性の高いイラストです♪

う さうさ、今回初めてイリヤ・カバコフの存在を知ったのですが、70年代に起こったある事件をキッカケに、彼らのような前衛的アーティストの多くが西側へ亡 命することになった中で、カバコフはそのままソ連に残り、表向きは政府公認の絵本作家として活動しつつも、一方ではソビエト政府の検閲を避けながら非公認 の芸術活動を続けた芸術家だったそうです。

見応え十分な展示内容もさることながら、ここの美術館のロケーションの良さにも超カンドー!目の前に広がる一色海岸の風景がなんともステキです!海を眺めながらお茶できるカフェ・レストランもあります♪あ〜、 もっと天気がよければなぁ〜。。(涙)

鑑賞後は館内を出て、海岸まで降りてみました♪

うさうさにはどこか懐かしさを感じる共産主義特有の作風に癒された展示会♪2期に分けて展示されるそうなので後期もぜひ見に行きたいですね〜☆
でも、今度は晴れた日にね!(笑)

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